アメリカ東部・ペンシルベニア州にある複数のカトリック教会の神父が、７０年に
わたって幼い子どもに性的虐待を繰り返していたという報告書が公表された。

ペンシルベニア州の大陪審が１４日に発表した報告書によると、州内のカトリック教会の
３００人以上の神父が、７０年以上にわたり少年少女に性的虐待を繰り返してきたという。

性的虐待を受けてきたのは主に少年で、確認された被害者は少なくとも１０００人以上いて、
被害を申告しなかった人も含めると実際には数千人に上るとみられるとしている。

報告書は、こうした行為が教会によって組織的に隠ぺいされてきたと指摘していて、
ほとんどの被害はすでに時効を迎えているという。

アメリカでこれほど大規模な神父による性的虐待の実態が明らかにされたのは初めてのこと。